見出し画像

【関連記事まとめ】資生堂とアリババが業務提携し中国市場向け製品を共同開発ほか

New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

<2019. 4.2-4.8 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、資生堂と中国アリババが業務提携を結び、ヘアケアの共同開発製品を9月に販売することが明らかとなった。また、ジョンソン・エンド・ジョンソン傘下のブランドがウーバーの乗客に無料マスクの配布を開始、セフォラがマーケティングプログラムで24名のインフルエンサーを選出した。子宮内膜症を発見するスマートタンポンや薬の服用を管理するスマートカプセルなど、ヘルスケア分野での新技術のニュースも相次いだ。

■資生堂とアリババが戦略業務提携、共同開発のヘアケア製品を9月に発売

画像1

出典: WWD Japan

資生堂は、中国EC大手のアリババと戦略業務提携を締結した。中国・杭州のアリババ本社近くに「資生堂×アリババ戦略連携オフィス」を新設。資生堂の研究開発力と、アリババの持つビッグデータや消費者インサイトを融合させ、中国市場向けの商品開発、ブランドマーケティング、Eコマースなどを強化して、新たな顧客層獲得を目指す。共同開発商品の第1弾は、資生堂のヘアケアブランド「アクエア」のシャンプーとトリートメントで、7億人近い消費者ビッグデータを活用して製品を開発。9月からアリババのTモールで独占販売する。(3月31日)

WWD Japan:
資生堂がアリババと戦略業務提携 第1弾製品のヘアケアを9月に発売

■薬の飲み忘れを防止、服用をアプリやダッシュボードでリアルタイム管理するスマートカプセル

画像2

出典: Techable

米フロリダを拠点とするetectRxは、薬の服用をリアルタイムで管理できる「ID-Cap」システムを開発。IDカプセルの中に薬を入れて飲み込むと、消化器官内でカプセルが溶け、薬とIDタグが放出される。IDタグは胃酸に反応して無線信号を発し、患者は首に下げたリーダーでキャッチする仕組み。リーダーはBluetoothを通してスマホアプリにつながるため、リアルタイムで服用の状況を確認でき、家族や医師との共有も可能。体内のIDタグは便とともに排出される。まずはHIV発症予防薬服用への適用を想定し、現在米国FDA(食品医薬品局)の認可待ち。(4月11日)

Techable:
薬の服用をリアルタイムに管理できる「ID-Cap」システム、米etectRxが開発中

■子宮内膜症を発見するスマートタンポンの米ベンチャーが900万ドル調達

画像3

出典: Tech Crunch

子宮内膜症などを発見できるスマートタンポンを開発中の米ベンチャーNextGen Janeは、900万ドル(約1億円)の資金を調達した。同社のスマートタンポンは、タンポンに吸収された経血を分析して、子宮内膜症や子宮頸がんなどの疾患の早期マーカーを発見することを目指している。利用者は約2時間装着した専用タンポンを検査機関に送り、分析結果を得られる仕組みで、苦痛の少ない方法で早期発見が期待される。今回調達した資金は臨床試験などに投入される予定。(4月2日)

Tech Crunch:
「スマートタンポン」で子宮内膜症を発見するNextGen Janeが1億円超を調達

■スイスのロンザとデンマークのChr Hansenが、生菌製剤開発のジョイントベンチャー設立

画像4

出典: Cosmetics Business

医薬品やバイオテクノロジー関連製品の開発を行うロンザと、食品や農産物業界向けにバイオテクノロジーを提供するChr. Hansenは、9,000万ユーロ(約112億円)を出資し、生菌製剤を開発するジョイントベンチャーを立ち上げた。新会社はバイオテクノロジーと医薬品における初めての受託製造開発(CDMO)企業となり、臨床・臨床前の治療に使われるバクテリアのサプライチェーンとなる。(4月3日)

Cosmetics Business:
Lonza and Chr. Hansen land €90m backing to accelerate microbiome sector

■アクセンチュア、クリエイティブエージェンシーDroga5を買収

画像5

出典: The New York Times

コンサルティング大手のアクセンチュアは、クリエイティブエージェンシーのDroga5の買収を発表した。Droga5は従業員500人以上を有し、アンダーアーマーなどのブランドとパートナーシップ契約を結んでおり、Accenture Interactiveの一員に加わる。アクセンチュアは、テクノロジーとコンサルティングをマーケティングに組み合わせることで、企業のデジタル変革を促し、従来のアドエージェンシーを改革する取り組みを行っており、今回の買収で、マーケティングやデザイン、カスタマーエクスペリエンス分野の拡大を図る。(4月4日)

ZD Net Japan:
アクセンチュア、クリエイティブエージェンシーのDroga5を買収へ

■ジョンソン・エンド・ジョンソン傘下アビーノ、ウーバー乗客に無料サンプリングサービスを開始

画像6

出典: Global Cosmetics News

ジョンソン・エンド・ジョンソン傘下のスキンケアブランドのアビーノは、車内における商品販売プラットフォームCargoと共同で、米国の一部都市にてウーバーの乗客にフェイスマスクを無料配布するサービスを開始した。Cargoとウーバーはこれまで6つの大都市で提携を結んでおり、乗客はウーバーの車内に設置されたボックスから欲しい品物を選び、QRコードを読み込んで商品情報を確認して、その場で購入ができる。(4月3日)

Global Cosmetics News:
Dial Up a Faze Mask With Your Uber: Aveeno Teams Up With Cargo For Sampling Scheme

■米ウォルマート、グーグルアシスタントによる音声ショッピング機能を導入

画像7

出典: CNET Japan

米ウォルマートは、グーグルアシスタントを使った音声ショッピング機能「Walmart Voice Order」を発表した。ユーザーはグーグルアシスタントに話しかけ、購入したい商品を音声で指示するだけで注文ができる。さらにグーグルアシスタントには顧客の注文履歴を参照する機能もあり、ユーザーが特定の種類の商品を頻繁に購入している場合は、たとえば牛乳と言うだけでブランド名を伝えなくても、いつも買っている商品を選択して自動的に発注する。同サービスは2019年5月頃には開始する予定。(4月3日)

CNET Japan:
米ウォルマート、「Googleアシスタント」で食料品を購入可能に

■セフォラ、マーケティングプログラムで24名のインフルエンサーを選出

画像8

出典: Global Cosmetics News

セフォラは、インフルエンサーを活用する同社のマーケティングプログラム「#SephoraSquad」のメンバーとして、24名の専属インフルエンサーを選出したことを発表した。「#SephoraSquad」では、それぞれのインフルエンサーが独自の発想と観点から、商品を使用した感想やレコメンドなどを発信するコンテンツを作る。インフルエンサーの募集には1万5,000件以上の応募と24万件の投稿が集まり、人種や性別、性的指向などが異なる多様性に富んだ24名が選ばれた。(4月4日)

Global Cosmetics News:
Sephora Announces First 24 Iinfluencers Chosen For Its #SEPHORASQUAD

Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Paul Talbot via Unsplash

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!