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【関連記事まとめ】花王が「皮脂RNA技術」実用化へ向けたプロジェクトを開始ほか

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<2019. 11.19-11.25 BeautyTech関連記事まとめ>
今週は、花王が、皮膚状態を反映する遺伝子発現情報である皮脂RNA(リボ核酸)のモニタリング技術の実用化に向けたプロジェクトを開始した。また、エスティ ローダーが韓国コスメ「ドクタージャルト」の親会社を買収し、コティがカイリー・ジェンナーの化粧品ブランドの株式51%を6億ドルで取得するなど、買収に関する大きなニュースが相次いだ。

■サティス製薬、遠隔で実施可能な肌解析サービスの試験運用を開始

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Image: metamorworks via shutterstock

サティス製薬は、自宅など遠隔で行える肌解析技術を開発し、肌解析キットの試験運用を開始した。遠隔で可能な従来の肌診断サービスは測定項目が少ないという課題があったが、皮膚学研究に携わる研究者の見識をアルゴリズムにプログラミングすることで、約40兆通りの肌分類を可能にした。キメ、毛穴の目立ち、多重剥離の測定項目に、毛穴のゆがみと皮脂を加えた評価・解析のアップデートをすることもでき、ユーザーは自身の肌状態にあわせたアドバイスやレポートが受け取れる。今回の試験運用は、同社の化粧品OEMの顧客を対象に行い、D2Cブランドの事業推進となるサービスのローンチを目指すもの。(11月15日)

PR Times:
自宅など、遠隔で実施可能な肌解析サービスの試験用開始


■コティ、「カイリー・ジェンナー」化粧品ブランドの株式51%を6億ドルで取得

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Image: melissamn via shutterstock

コティは、モデル・実業家のカイリー・ジェンナーと戦略的パートナーシップを結び、彼女が創業したコスメ企業「Kylie Cosmetics」の株式51%を6億ドルで買い取ることを発表した。今後はコティが、Kylie CosmeticsとKylie Skinブランドの研究開発、製造、流通、宣伝などを担当し、グローバルなパワーハウスブランドの構築をジェンナーと共同で目指す。業績不振からの立て直しを図るコティは、今回の提携により、フレグランスや化粧品、スキンケアのポートフォリオの純売上高が今後3年間で1%以上あがると見込んでいる。(11月19日)

美容経済新聞:
米コティ、「カイリー・ジェンナー」ブランドの株式51%を6億ドルで取得

■エスティ ローダー、韓国コスメ「ドクタージャルト」を買収

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出典: Cosmetics Business

エスティ ローダーは、韓国のドクターズコスメ「DR. JART+(ドクタージャルト)」や男性用化粧品ブランド「DO THE RIGHT THING(DTRT)」を所有するハブ&ビーの株式を取得すると発表した。DR. JART+は皮膚科学技術を活用したメディカルコスメブランドで、ソウルを拠点にアジアや米国など35カ国以上で販売展開し、市場価値は約17億ドルと報じられている。エスティ ローダーが韓国のコスメブランドを買収するのは今回が初。取得株式数と買収額は明らかにされていない。(11月19日)

Fashionsnap.com :
エスティ ローダー が韓国コスメ「ドクタージャルト」の親会社を買収


■P&Gベンチャー、更年期症状を緩和するケアライン「Kindra」ローンチ

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出典: Global Cosmetics News

P&Gベンチャーとベンチャー企業のM13は、これまで“無視されてきた”女性の更年期ケアに特化したD2Cブランド「Kindra」をローンチした。Kindraは、ほてりや精神の不安定、膣の乾燥など更年期特有の症状を緩和するローションとアプリケーター、3種類のサプリメントをラインナップする。更年期はこれまでタブー視されてきたため、更年期症状に対応する商品が限られていたが、臨床的に証明された症状の改善やサポートをうたうKindraの登場により、更年期の話題がよりオープンになることが期待される。(11月19日)

Global Cosmetics News:
P&G Debuts Kindra, Catering For The ‘Neglected World Of Menopause’

■アインズ&トルペ、コスメを中心としたECサイトを2020年4月オープン

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出典: WWD Japan

アインファーマシーズは、ドラッグストア「アインズ&トルペ」のEC事業を立ち上げ、2020年4月のECサイト開設を目指すことを発表した。ECサイトでは、資生堂から譲渡された「アユーラ」などの自社ブランドのほか、コスメを中心に美と健康に関連する製品を揃える。クーポンやポイント機能のある既存アプリとも連動させ、店舗とオンラインでのショッピングを一元化させる予定。(11月20日)

WWD Japan:
アインズ&トルペが化粧品ECサイトを来春開設

■コスメメディアFAVOR、自社開発のパーソナルカラーブランドをローンチ 

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出典: PR Times

パペルックが運営し、コスメの使用レポートやレビューを紹介するメディア「FAVOR」は、個々の肌や瞳の色にあわせたパーソナルカラーをもとにした、プライベート・コスメブランド「FAVES BEAUTY」のローンチを発表。2019年12月より予約販売を開始する。これまでに3万件以上の商品をレビューしてきたFAVOR編集部が中心となって開発、第一弾として、春夏秋冬の4つのパーソナルカラー別に、アイシャドウとチーク、リップがセットのコスメボックスを販売する。ブランドサイトにはバーチャルメイクシミュレーションやパーソナルカラー診断機能が搭載され、中国、韓国でも同時販売する。(11月21日)

PR Times:
コスメメディアFAVOR、D2Cコスメブランド【FAVES BEAUTY(フェイブス ビューティー)】をローンチ。

■花王、「皮脂RNAモニタリング技術」実用化に向け試験運用へ

花王は、同社が開発した皮脂RNA(リボ核酸)モニタリング技術の実用化に向けて、Preferred Networksとの協働プロジェクト「Kao×PFN 皮脂RNAプロジェクト」を開始した。皮脂RNAモニタリング技術は、日々の皮膚状態を反映する遺伝子発現情報RNAを、あぶらとりフィルムを使って皮脂から採取し分析する技術で、これまでの肌測定・解析技術ではわからなかった肌内部の状態の確認や、将来の肌ダメージのリスク評価が可能になる。遺伝子情報をもとにパーソナライズした美容アドバイスの提供などに活用が期待され、2020年より一部機能の試験運用を開始し、精度の向上と改良を進めるとしている。(11月21日)

PRWire:
花王とPreferred Networksが 「皮脂RNAモニタリング技術」実用化に向け協働プロジェクトを開始 ~肌状態にコミットする美容カウンセリングサービスの 早期構築をめざす~

■大丸梅田店、女性の性と生理をテーマにした新売り場をオープン

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出典: WWD Japan

大阪・大丸梅田店は、生理日予測アプリのルナルナと協業し、女性の性と生理にフォーカスした売り場ゾーン「ミチカケ」をオープンした。約893平方メートルのスペースに、下着や生理用品、漢方、ハーブティー、サプリ、コスメ、女性向けアダルトグッズなど18ブランドが出店。生理中から生理前まで4つの周期にあわせて、体調や生理の悩みに寄り添う商品を提案する。生理を擬人化した人気漫画「生理ちゃん」とのコラボレーション企画も行っている。(11月21日)

WWD Japan:
女性の性と生理にフォーカスした新売り場を大丸梅田店がオープン スタッフの“生理中バッジ”も導入


Text: 佐藤まきこ(Makiko Sato), 編集部
Top image: Caitlin Mclean via Unsplash


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