写真001

韓国セフォラがオープン、AMUSEなど独占販売する3つの韓国ブランドと今後の戦略

◆ English version: Why Sephora is seeking elbow room in the saturated South Korean market
New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

6年ともいわれる検討期間をへて、ついに韓国にセフォラがオープンした。注目は、セフォラが「独占販売」する3つの韓国ブランドだ。今後も独占販売ブランドを増やしていくという発表とともに透けてみえる、韓国セフォラの今度の位置づけについて考える。

10月23日、江南区三成洞にあるParnas Mall に、セフォラが韓国1号店をオープンした。ディオール、イヴ・サンローラン、ジバンシイなど知名度が高いブランドはもちろん、TARTE(タルト )  、HUDA Beauty(フーダ ビューティ)Anastasia Beverly Hills(アナスタシア ビバリーヒルズ )は、韓国に正式上陸として披露され、99のブランドが揃った。

セフォラ・コリアのキム・ドンジュ代表(Hailey DongJu Kim、元シャネルの韓国トップ)は、来年1月には早くも西大門区の現代ユープレックスに2、3号店をオープンする予定だとし、2022年までに韓国国内に14店舗を開くと予告した。そして、次のようにメディアに向け決意を明かした。

「全世界2,600ある売り場のうち、韓国1号店をベスト100にランクインさせる」

セフォラに対して厳しい韓国メディアの視線

韓国各メディアは、ブラック&ホワイトの基調で統一されたシックで高級感溢れるセフォラ国内1号店について、「さすがセフォラだ」と一様に称賛を送った。中央日報や東亜日報など、大手紙が一斉に事の詳細を報じたことからも、セフォラ進出の注目度がうかがわれる。一方で、セフォラの韓国攻略のプランについては手厳しい意見が多いという印象だ。「一筋縄ではいかないだろう」というのが、各紙の率直な指摘となっている。

韓国メディアがセフォラの進出に懐疑的なのは、決して自国の小売店の優位性を主張したいからではない。実際、各紙が指摘するように、セフォラにとって韓国の市場には大きな“障害”がいくつも立ちふさがっている。

ここから先は

2,401字 / 3画像

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

BeautyTech.jpは最新1カ月の記事は無料、それ以前の記事は全文閲覧が有料です。「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

「バックナンバー読み放題プラン」の法人・企業様向けプランです。社内限定で転用・共有していただけます。