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オリーブヤングが韓国国内から海外へオンライン店舗で攻勢へ。日本では楽天に進出

◆ English version: South Korea’s Olive Young set on the overseas market with their online stores
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韓国で化粧品を買う場所としてもっともなじみ深くポピュラーな存在。それが、オリーブヤングだ。2018年ごろから韓国国内、海外での出店攻勢の手をゆるめ、オンラインへの進出を強化している。

オリーブヤングは日本のドラッグストアに近い存在だが、韓国では薬事法上、薬局でのみ薬が扱えることから、化粧品をはじめ健康食品やスナック、飲料などをおいている「ヘルス&ビューティ(H&B)ストア」というカテゴリーになる。ちょっとした買い物にふらっと立ち寄れる店舗として韓国人の生活に密着した存在だ。

1999年にソウルの新沙駅に第1号をオープンして以来、韓国で最多となる1,203店舗を展開する。競合のララブラ(旧ワトソンズ)が168店舗、ロブスが125店舗(数字はすべて2019年1月1日時点)となり、H&Bストア全体としても過半数を超える「一強」の存在だ。

ここまで成長した理由は、CJグループとして豊富な資金をバックに集中的な出店攻勢をかけたことが1つ。次に、地域にあわせた店舗づくりだ。外国人観光客が多い明洞店は、1階部分を韓国土産として人気の高いフェイシャルマスクパックをはじめ、基礎化粧品中心の構成にしたことによって売上が22%上昇。ソウル大学の近くのトレンドスポット、シャロスキルにある国内最大の旗艦店は、ソファやブランケット、壁には絵画を飾るなど、まるで住まいのようなインテリアとし、学生を中心に賑わう。

そして、3つめがオリジナリティを出すための新ブランドの育成だ。強固な販売力で新興ブランドを発掘して育てたり、WAKEMAKEなどのPB(プライベートブランド)を展開している。新興ブランドにとっては、まず自社でオンライン販売を行なって、ある程度の手応えを得ると、オリーブヤングでの販売を開始し、一気に知名度をあげるというのが王道になっている。

日本でもティントリップが話題のlilybyredは、メイクアップブランドでありながら男性モデルを起用し、オリーブヤングでの発売当初から話題になり、売上高は前年比30%アップに達したと韓国メディアが報じている

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