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【関連記事まとめ】2018年世界のブランド価値調査でロレアル首位ほか

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<2018. 5.29-6.4 BeautyTech関連記事まとめ>

今週は世界のブランド価値調査の発表をはじめ、ロレアルの中国でのコラボキャンペーンや、イタリア政府による自国の美容ブランド支援の動きなど、グローバルな動きを感じさせるニュースが目についた。また、ユーカムメイクとエスティ ローダーによる新発想のバーチャルメイクアプリや、オルビスの画期的なショッピングアプリにも注目だ。

■ ロレアルが中国の若い女性へのリーチ拡大、HEY TEAとWeChatアプリでコラボ

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出典:GLOBAL COSMETICS NEWS

ロレアル・チャイナは、中国で人気のティードリンク専門店HEY TEAとWeChatアプリ上でコラボを行い、それぞれのソーシャルアカウントでのみ手に入れられる、HEY TEAをイメージした口紅「Color It Hey Tea」を発表した。この口紅は一般には販売されず、HEY TEAのオンラインショップでポイントを使って購入するか、欲しい理由を書いたコメントへの“いいね!”が多い上位15名にプレゼントされるもの。ロレアルはこのコラボにより、HEY TEAファンの若い女性顧客層にアプローチを図る。(2018年5月22日)

GLOBAL COSMETICS NEWS :L’ORÉAL CONNECTS WITH CHINESE CONSUMER THROUGH NEW WECHAT HEY TEA CAMPAIGN

■ パルコなど3社共同でVR作品のアワードを開催

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出典:WWD JAPAN

ファッションを含むライフスタイル全般にVRを広めていくことを目的に、パルコ、Psychic VR Lab、ロフトワークの3社は、ファッション、カルチャー、アート分野のVR作品を募集する「ニュービュー・アワーズ 2018」を開催する。特別な機材やプログラミングの知識がなくても作品が作れる、VRのクラウド制作サービス「スタイリー(STYLY)」を使用して制作し、最高賞1作品には2万ドル(約220万円)、次点3作品には5000ドル(約55万円)の賞金が授与される。ファイナリストの作品は8月末に東京・青山のギャラリーX バイ パルコで展示の予定。(2018年5月26日)

WWD JAPAN:パルコなど3社がVRを使ったファッション作品のアワード開催

■ オルビス、商品配送状況確認機能などを搭載した新アプリ配信

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出典:週刊粧業

オルビスは、ポイントの確認や利用、購入した商品の配送状況確認、電子バーコードによるコンビニ支払い機能などを搭載した無料アプリ「ORBISアプリ」の配信を開始した。これらの機能は、「ウケトル」「PAYSLE(ペイスル)」のサービスを利用し実現したもので、1つのアプリのなかですべてのサービスを完了できるのは、日本初となる。これにより再配達問題の解決や支払いの利便性を図る。コンビニ支払いは先行して国内のミニストップ、セイコーマートで導入し、今後、その他のコンビニにも導入を進める。
(2018年5月28日)

週刊粧業:オルビス、買い物が便利になる無料アプリの配信を開始

■ ユーカムメイクとエスティローダー、AIとARを融合し広告モデルのメイクをバーチャル体験アプリ

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出典: WWD JAPAN

バーチャルメイクアプリのユーカムメイクとエスティ ローダーは、AIとARを融合した技術で、広告に登場するモデルのメイクをバーチャル体験できる新機能「AI ルックトランスファー」をローンチした。雑誌などに掲載されたエスティ ローダーの定番ファンデーション「ダブル ウェア ステイ イン プレス」の広告ビジュアルを専用アプリのカメラで読み込むと、同ファンデーションを使ったメイクを自分の顔で試すことができる。従来は見るだけだったブランドの広告が、新しいコミュニケーションとして活用可能になると期待されている。(2018年5 月29日)

WWD JAPAN:バーチャルメイクアプリ「ユーカムメイク」が「エスティ ローダー」とコラボ AIでメイク顔をバーチャル体験

■ コーセーの研究部門、くすみを抑える新カバー粉体開発や皮膚細胞の回復機能システムを新発見

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出典:美容経済新聞

コーセーは肌のくすみを抑えて明るさを引き出すベースメイクアップ用新規カバー粉体を開発したと発表。これまでの研究で黄色領域の反射光を抑えることが肌の凹凸やくすみを隠し、明るい印象にすることがわかっており、この解析結果をもとに新素材は作られた。今秋発売の新商品で展開される予定。また、同社はiPS細胞から、皮膚線維芽細胞へ分化誘導する技法の確立にも成功。誘導した細胞のテロメア長が元の細胞より伸びることを明らかにした。さらに、加齢によって低下するミトコンドリアの質が、iPS細胞を経て再誘導する過程で回復することもわかった。これは老化メカニズム解明に向けた新たな一歩として評価されている。(2018年5月30日、31日)

美容経済新聞:コーセー、くすみを抑えて明るさを取り込む新規カバー粉体を開発
美容経済新聞:コーセー、iPS細胞から誘導した皮膚線維芽細胞の機能回復を発見

■ イタリア政府、国内美容ブランドの米国進出支援プログラムを発表

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Skin&Co Romaは、プログラムのブランドの1つ

出典: COSMETICS BUSINESS

政府機関のイタリア貿易委員会、パーソナルケア業界団体のCosmetica Italiaは共同で、イタリアの美容ブランドの米国進出を支援するプログラム「Beauty Made in Italy 」を立ち上げると発表した。プログラムは、ビジネスインキュベーター、ブランドアクセラレーター、イタリアン・ビューティカウンシルの3つを柱として、まだ米国に進出していない若いスタートアップの育成や、米国で展開するイタリアンブランドへのサポートやアドバイス、そして、イタリア人の業界専門家や米国のマスコミ関係者で構成される支援組織の設立を計画している。(2018年5月30日)

COSMETICS BUSINESS:Italy’s government is supporting beauty brands with a new programme

■ ロレアル、世界で最も価値の高いパーソナルケア・ブランドに選出

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image:Shutterstock

イギリスの広告代理店WPPグループと市場調査会社カンタール・ミルワード・ブラウンは世界のブランドの価値をランク付けした調査報告書「2018 BrandZ Top 100 Global Brands」を公表した。パーソナルケア部門では、昨年と同様ロレアルが1位となり、評価額は261億ドル(約2兆860億円)。続いて2位はコルゲート、3位ジレット、4位ランコム、5位ニベアとなり、日本企業では資生堂が昨年よりも42%価値を上げ評価額は38億ドル(約4,170億円)で、12位に入った。(2018年5月31日)

美容経済新聞:2018年世界のブランド価値調査—パーソナルケア部門ではロレアルパリ1位、資生堂12位

■ 個人の環境に合わせスキンケアを提供するIoTスキンケアシステム資生堂「オプチューン」β版追加発売

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出典:PRTIMES

資生堂は、一人ひとり、その時々の肌環境に合わせてケアが変わるIoTスキンケアシステム「Optune(オプチューン)」β版の追加発売の応募受付を開始した。オプチューンは、専用アプリによる肌測定データ、温湿度などの環境データを独自のアルゴリズムで分析し、1,000パターンの中から、ユーザーの状況に最適なスキンケアを提供するもの。追加販売の応募締め切りは6月30日で、当選発表は7月中。申し込みはオプチューン公式サイトから。(2018年5月31日)

PRTIMES:資生堂のIoTスキンケアシステム「オプチューン」β版※1の追加販売を決定 本日(5月31日)より購入者の募集を開始

■ 注目!今週のハッシュタグ・ワード「#コスメ収納」

@asamifee さんの #コスメ収納 に関するツイート

どんどんたまっていくコスメの収納法について、コスメ好きユーザー同士が、お互いにアドバイスを行いながら、同時に自分の収集したコスメを披露しあっている。なかには、無印良品や100円均一のクリアケースなどをもとに、自分で工夫して加工や制作をする人も少なくはなく、プロ顔負けのオリジナル収納コスメボックスが続々と登場。「見ていて楽しい!」「私もマネしてみる」「教えてくれてありがとう」などのメッセージが飛び交い、RTの数も「#コスメ購入」タグより数倍多い。お気に入りのコスメを“見せる収納”であるところも特徴で、こちらのタグをウォッチしていると、コスメ好きユーザーの手元にある製品がどんなものなのか、リアルに把握することができる。(ビューティー ウォッチャー 服部めぐみ

Text: 林 美由紀(Miyuki Hahashi)、編集部
TOP image: Chris Lawton via Unsplash


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