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ロクシタンとテラサイクル、新プログラム立ち上げのM・A・Cなど欧米の容器回収&リサイクル事情

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欧米では使い終わった化粧品容器を回収しリサイクルすることで、埋立地などに捨てられる廃棄物自体の量とバージンプラスチックの生産量を削減するための施策が進む。自社だけでは難しいこの仕組みをどんな企業と提携して行っているのか。ロクシタン、メイベリン、ザボディショップ、M・A・Cなどのブランド、セフォラやウルタといった小売店の施策を紹介する。


ロクシタンやメイベリンはテラサイクルと提携

EPA(米国環境保護庁)のデータによると、2018年、米国では3,500万トンのプラスチック廃棄物が発生し、そのうちリサイクルされたのはわずか8.7%とされる。そして、環境に負荷をかけるこうした廃棄物の大部分は、多くの化粧品容器を含む使い捨てプラスチックによるものだ。

美容業界はこうした状況に手をこまねいているわけではない。プラスチックの使用そのものを減らし、生分解性素材のパッケージに切り替えていく試みや、バージンプラスチックから再生プラスチックへの転換を推進するなど、多くの企業・ブランドが社会的責任としてサステナブルな施策を進めている。

その1つが、消費者に向けた使用済み容器回収リサイクルプログラムだ。市場調査会社のミンテルによれば、英国の消費者の45%が「ポイント還元といった報酬システムが用意されているなら、化粧品容器を返却することに興味がある」と回答。このように欧米を中心とするグローバルな消費者が、これまで以上にサステナブルな購買行動に高い関心を持ち始めているなか、店舗や郵送で使用済み化粧品容器を回収するリサイクルプログラムは、埋立地などに廃棄されるゴミの量を減らすことにつながるのはもちろん、顧客ロイヤリティの確保と維持や、SDGsに配慮する企業姿勢を示すという意味でも注目されている。

使用済み容器の回収とリサイクルをスムーズに回していくには、ある程度の規模が必要だが、現在、その鍵となる役割を果たしている企業の1つに、リサイクルプラットフォームを運営するテラサイクル(TerraCycle)があげられる。同社は、美容業界のほか、アパレル、食品など幅広い業界の140超のブランドと提携しており、回収した廃棄物を再利用可能な新たな資源として生まれ変わらせている。

テラサイクルと提携して、自社製品以外の他ブランドの製品を含む化粧品の空き容器の回収&リサイクルプログラムを行っているのが、ロクシタンだ。洗って汚れを落とした容器をロクシタンの店舗に持ち込むと、定価の商品購入が10%割引になる特典をつけ、顧客のショッピングやリピートの促進にも役立てている。回収はオンラインでも受けつけており、公式ECショップで買い物をしたユーザーが会計時に「RECYCLE」とコードを打ち込むと、後日テラサイクルの無料回収用封筒が送られてくる仕組みだ。ユーザーが使用済みの空き容器を入れて郵送で返却する方法としている。

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