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仏CareOSや韓国lululabによるデータハブとしてのスマートミラー、パーフェクトはメタバース参入へ【CES2022】

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家庭や店頭向けの美容系ガジェットとして、CESで例年注目を集めてきたスマートミラーだが、CES2022ではその役割や立ち位置に変化がみられる。IoTで集めたユーザーデータを集積して管理するハブとしての機能の重要性が高まっているのだ。主要プレーヤーの新製品を紹介するとともに、スマートミラーなどデジタル上での顔認識に欠かせないAR技術の最先端をみていく。

ウエルネスガジェットデータの集約場所へ進化、CareOSスマートミラー

AIによる肌分析やライフスタイルの検証にもとづき、ユーザーの悩みを解決に導く商品やトリートメントのレコメンドのほか、健康状態の記録・管理、メイクをしながらのチュートリアル動画の視聴などができるスマートミラーは、自宅でのカスタムビューティを叶えるガジェットとして、例年、CESで大きな注目を集めてきた。

2021年にはパンデミックによる“巣ごもり美容”需要もあり、より多機能で、かつ小型化した新製品が次々と発表された。だが2022年、スマートミラーはパーソナライズしたAIビューティとウエルネスを管理するデータハブという位置づけとなり、アプリなどソフト開発から、生活に欠かせないガジェットでデータを収集する側面がより重要視されていることが明らかになった。その最たる例が、仏Baracodaグループの CareOSである。

バスルーム用スマートミラー「Poseidon」、タブレットサイズの「Themis」と、家庭での美容や心と体のウエルネスに貢献するスマートミラーの可能性を示してきたCareOSは、2022年は連動するウエルネス系ガジェットの充実を図った。

たとえば、Sustainability, Eco-Design & Smart Energy部門の革新賞を受賞した、体温計を振る動作をエネルギーに利用した世界初の電池・水銀不使用のスマート体温計「BCool」は、アプリとシームレスに連動し、体温を表示するのはもちろん、家族全員の体温のトラッキングも可能だ。

また、Health & Wellness部門の革新賞を受賞した「BBalance(旧Mateo)」は、ユーザー各自の足裏を認識し、体重、体組成、身体バランス、姿勢などを計測・記録するスマートバスマットだ。入浴後など、ユーザーが洗面台の前に置かれたバスマットに足をのせるだけで、これらの身体データが得られ、アプリで自身が目指すゴールへの達成度などが確認でき、体調の変化を知ることができる。

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