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韓国の美容専門エージェンシーBeaus Companyは大手も頼る「外部戦略室」

◆ English version: Korean consultancy Beaus Company handles marketing strategies for big-name beauty companies
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韓国でコスメに特化したデジタルマーケティング企業として知名度を高めている企業がある。Beaus Companyだ。同社はSNSやインフルエンサーとの連携など、デジタル空間での情報配信力に圧倒的な強みを持つ一方、デジタル空間上のコミュニケーションから「消費者の言葉」をすくい上げ、細部まで丁寧に分析。独自のノウハウで企業やブランドの成功を後押ししている。美容大国・韓国で生まれた美容専門の独立系エージェンシーの強みとは。

競合となるブランドも多数存在する韓国での化粧品マーケティングは、決して容易ではない。そのため美容業界に特化したマーケティング支援企業が韓国にはいくつかある。

韓国の化粧品が世界に知名度を広げていくようになった2013年に創業のBeaus Company(ビューズ・カンパニー)は、なかでも「老舗」として知られ、美容ブランドのマーケティング戦略を総合的にサポートする。その強みはデータ分析と情報拡散力で、韓国国内で唯一、グーグルやフェイスブックと公式にパートナーシップを結んでいる美容専門の広告代理店でもある。

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出典:Beaus Company 公式サイトより

現在、従業員数は約40人。そのほか、美容およびライフスタイルを専門とするインフルエンサー約200人のネットワークを抱え、キャンペーンごとに最適なマッチングを行うほか、自社で分散型メディア(インフルエンサーとタイアップしたチャンネルなど)を保有し、制作したクリエイティブや動画を拡散する仕組みもあわせもつ。分散型メディアにおけるフォロワーの総数は1,050万人を超えるとされる。

このメディア上の制作コンテンツに対して示されたユーザーの反応データなどをもとに、ブランド側が次にとるべきステップを精査して提案しつつ、最適な販路開拓までをサポートするのが同社のサービスだ。

SNS上での美容関連のコミュニケーションから「消費者のナマの声」をすくい上げた詳細な分析結果と、韓国における美容ブランドやアイテム、これまで手掛けてきたマーケティング施策の結果も含めてデータベース化しているのも大きな特徴で、韓国メディアの評を借りるならば「ブランドの外部戦略企画室」の役目を果たしているのである。

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