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UNPAなど、ニベア・アクセラレータが選んだ韓国の美容スタートアップ5社の顔ぶれ

◆ English version: The 5 Korean beauty startups selected by NIVEA Accelerator
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ドイツの化粧品メーカー・バイヤスドルフが、韓国のビューティー・スタートアップを対象に、初となるアクセラレータプログラムを実施。その詳細や背景事情については以前、BeautyTech.jpで報じているが、今回その対象となるスタートアップ5社が選定されたという追報があった。どのような企業が選ばれ支援を受けることになったのか。

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提携を結んだニベアとWeWork
(出典:バイヤスドルフ

バイヤスドルフのアクセラレータプログラムに選ばれた5社

バイヤスドルフの代表的なブランドのニベアは、シェアオフィス企業のWeWorkと戦略的パートナーシップを締結。潜在力を秘めたKビューティー・スタートアップの発掘に乗り出した。今回、その具体的な試みとなる初のアクセラレータプログラム「ニベア・アクセラレータ」(NX)のイベントが開催され、約200社のスタートアップが検証された。そのうち選抜候補となった10社は、ニベア幹部らが審査するピッチイベントに登壇。最終的に、「UNPA Cosmetics」「Reziena」「Limese」「Glowhill」「Panda」の5社が、同アクセラレータプログラムの第1期目の対象に選定された。

UNPA Cosmetics」は、韓国国内で大規模な化粧品SNSおよびレビューサイト「オンニのポーチ」(以下、UNPA)を運営するベンチャー企業だ。オンニとは日本語で「お姉さん」「年上の女性」という意味になる。なお、韓国には「ファへ」「GLOWPICK」「POWDER ROOM」などいわゆる競合のクチコミサイトがあるが、現地ユーザーのコメントを総合すると、それぞれ異なる特徴がある。

ファへは成分に関する情報が充実しており、成分までチェックする韓国女性にとっては“化粧品のウィキペディア“のようになっている点が人気の理由だ。GLOWPICKは、クチコミランキングやアワードの信頼性で知られ、POWDER ROOMはフォロワー数が多くレビューに定評がある。対してUNPAは「好き嫌い」をはっきりと書いたユーザーの率直なレビューが好評という。思い切って類型化するならば、「オンニのポーチ」ではインフルエンサーやブロガーなど特定ユーザーの影響力も強いサービスとも言えそうだ。

ただ、今回UNPAが選定された理由は、「オンニのポーチ」という人気のプラットフォームを持っているからというだけではない。同社のもうひとつの強みは、ビックデータを使ったPB(プライベートブランド)商品の開発だ。約100万人のユーザーデータを解析・開発した、同社初のPB商品「Bubi Bubi Lip(ブビブビリップ)」を紹介する動画は、リリースから2か月で約1200万回再生を記録。オリーブヤング、LOHB's、lalavla、アリタリウムなど、韓国の大手H&Bストア(化粧品の小売店)を通じて販売され人気商品となっている。

現在、UNPA はPB商品を続々発表しており、日本ではドンキホーテ、東急ハンズなど約4000店舗で関連商品が販売されている。またシンガポール、米国などに対しても輸出を強化している。

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