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【関連記事まとめ】ヤフージャパンがインドネシアECに1,200万ドル投資ほか

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<2018. 5.15-5.21 BeautyTech関連記事まとめ>

ヤフージャパンのインドネシアECへの投資や、C Channelが中国の美容EC・メディアを傘下におさめるなど、今週は日本企業の海外展開の話題が目立っていた。また、シリコンバレーで初となるビューティテックに特化したスタートアップ支援プログラムも始動した。

■ グッチ、ARツールで商品のカスタマイズ可能なDIYプログラムが登場

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PETRA COLLINS (c) Fairchild Fashion Media
出典:WWD JAPAN

グッチは、公式ECとニューヨークにオープンした新店舗のグッチ ウースターにて、カスタマイズサービス・プログラムDo It Yourselfをスタートした。公式ECサイトでは、3DのCG画像と本物の商品画像を融合させたシミュレーションツールを使用し、トートバッグやスニーカーのカラーや素材のアルファベットを自由に組み合わせて、自分好みにカスタマイズが可能。また、グッチ ウースターでは、ARでオーダーアイテムの仕上がりを確認することもできる。(2018年5月11日)

WWD JAPAN:「グッチ」がDIYプログラムを開始 公式ECサイトとNYの新店で自分だけのアイテムをシミュレーション

■ ベイス、出店ショップがファンから資金調達できるサービス開始

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出典:WWD JAPAN

ネットショップ作成サービスBASE(ベイス)は、出店ブランドがファンから資金調達できる「ショップコイン」サービスを開始した。審査をクリアしたショップは、商品拡充などの目的でファンから資金調達が可能となり、ファンは出資額に応じて、ショップで使用できるコインを受け取る。これにより、豊富な資金がないブランドも、事業拡大できるチャンスが広がる。(2018年5月14日)

WWD JAPAN:「ベイス」出店ショップがファンから資金調達できるサービス「ショップコイン」が開始

■ JD.com、化粧品の使用イメージをARで購入前に試せるサービス導入

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出典:Youtube JD.com, Inc.

中国大手ECの JD.comは、2億6,600万人が使う同社のスマホアプリで、消費者がコスメ製品の購入前に使用イメージをARでバーチャルに試すことができる、AR Styling Stationの提供を開始した。商品を実際に試して確認できないネットショッピングの課題をクリアし、コンバージョン率を高める狙い。化粧品市場規模で米国に次いで世界2位の中国は、2020年には世界一になると見られており、JD.comは高級品を求める傾向の若い世代にアピールするショッピング体験の提供を続けるとしている。(2018年5月15日)

ネットショップ担当者フォーラム:ARで化粧品の使用イメージを購入までに確認!化粧品ECの課題を解決する「AR Styling Station」とは

■ドバイからの美容関連製品の輸出額が20億ディルハムに

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出典:GLOBAL COSMETCS NEWS

バーレーンが本拠のビジネスニュースサイトTrade Arabiaによると、政府機関Dubai Customsが発表した2017年のドバイの美容関連製品の輸出額はおよそ20億ディルハム(約600億円)に伸びた。輸出先のトップはサウジアラビアで11億ディルハム(約330億円)、次いで、米国、オマーンとなっている。一方、輸入額は115億ディルハム(約3450億円)、輸入相手国はフランスがトップで、米国、イタリアが続く。ドバイはアラブ地域における美容製品や香水の貿易の中心であり、世界の美容ブランドとのつながりを深め、既存のビジネスや貿易関係の強化を目指している。(2018年5 月16日)

GLOBAL COSMETCS NEWS:DUBAI BEAUTY EXPORTS TOP DH20 BILLION

■ドレイパー大学とigniteXLが共同でBeautyTechスタートアップ支援プログラム始動

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出典:SV BEAUTYTECH ACCELERATION

ベンチャーキャピタルファームDFJの共同創業者ティム・ドレイパーが設立した起業家育成学校のドレイパー大学は、アクセラレーターigniteXLと共同で、シリコンバレー初のBeautyTech に特化したスタートアップのためのBeautyTech Acceleration Programの募集を開始した。世界中の有望なスタートアップのなかから選ばれた10社は、6月24日から7月12日の3週間集中プログラムに参加し、美容とテック双方のエキスパートからのコーチング、ワークショップのほか、スタートアップの創設者や専門家とのネットワーキングなど、事業を促進するためのさまざまな支援が受けられる。(2018年5月17日)

SV BEAUTYTECH ACCELERATION

■ ヤフージャパンがインドネシアECに1,200万ドルを投資

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出典:TECH IN ASIA

ヤフージャパンがインドネシアの財閥シナルマス・グループなどと連携して設立したファンドEV Growthは、インドネシアの美容系EC「Sociolla」に、1,200万ドル(約13億円)の投資を行った。Sociollaは、調達した資金を同ECで取り扱う地域ブランドや海外ブランドのマーケティングに利用するほか、今年立ち上げたソーシャルプラットフォームSociolla Connectの技術者の雇用にも利用して、既存のサイトを統合する予定。Sociollaは、アジア太平洋地域の7つの美容ブランドと直接販売契約を結び、すでに150以上のブランドがサイトを通じて入手可能となっている。(2018年5月17日)

TECH IN ASIA:Sociolla gets $12m to build beauty buyers’ community and take on ecommerce giants

■ 中国の音楽動画アプリDouyinに大手海外ブランドが注目

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出典:LUXURY SOCIETY

大手ブランドが中国のジェネレーションZにアプローチするためのプラットフォームが、これまでのWeiboやWeChatから、中国で最も人気のある音楽動画SNSの1つDouyinにシフトしはじめている。173万ユーザーを持つDouyinには「Challenges」というハッシュタグがあり、ブランドの指定した内容に則したオリジナル動画のコンテストといったキャンペーンの開催も可能。Douyinの広告費用は比較的安く、ユーザーの85%が24歳未満であるため、ブランドはターゲットを絞ったマーケティングができる。(2018年5月17日)

LUXURY SOCIETY:Big Brands Use Douyin to Reach China's Gen Z Consumers

■ C Channelが中国上海ベースの美容EC・メディア運営会社をグループ化

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出典:LUCE

女性向け動画メディアC Channelは、月間1,600万ページビューを超える中国の美容メディア「ルーチェ」を運営するLUCE Networksの株式の過半数を取得し、グループ化した。これにより、C Channel は、LUCE Networksのリソースを活用し、中国内におけるEC事業、越境EC関連事業、動画関連事業などのサービスをグループとして開発・提供していくとしている。(2018年5月17日)

THE BRIDGE:C Channelが中国上海にて美容EC・美容メディア関連事情を行うLUCE Networksをグループ化

■ 注目!今週のハッシュタグ・ワード「#成功コスメ」

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画像:@ptkcosme さんアカウントより

せっかく買ったものの使用感が今イチだった、残念な「失敗コスメ」とは反対に、満足することができた「成功コスメ」についての話題に注目が集まっている。1年ほど前からハッシュタグが見受けられるようになっており、美容&コスメ好きユーザーが「買ってよかったコスメ」を公開しているTwitterやインスタ上にひんぱんにつけられているタグだ。どこが、どんなふうに良かったのか、評価するポイントを端的にわかりやすく記載するユーザーが多く、具体的で、かなり参考になる。ポップな手描きチラシ風イラストが目を惹く人気アカウントの@ptkcosmeさんは、iPadとApple Pencilの練習がてら描いたところ思いがけず反響があったそうで、「収集したコスメをひたすら備忘録として綴るのが楽しい」と語る。もともとがこうした素直で正直な感想だからこそ、他人の成功コスメは効率的で信頼できる「失敗しないコスメの選び方」として支持されているのだろう。(ビューティウォッチャー 服部めぐみ

Text: 林美由紀(Miyuki Hayashi)、編集部 
Top Image: Alex Holyoake via Unsplash



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