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【関連記事まとめ】ユニリーバ、中国内の物流・配送をJD.comと提携ほか

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<2018. 8.8-8.20 BeautyTech関連記事まとめ>

今週は、中国小売最大手のJD.comが自社の物流システムを外部企業に開放した話題のほか、自宅で使える3Dボディスキャナーの本格的な生産が開始。また、エスティ ローダーが社員教育のためLinkedInのラーニングシステムを導入したニュースなどが届いている。

■KDDIとエブリー、動画コマースアプリのサービス開始

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出典:Shutterstock

KDDIと動画メディア事業のエブリーは共同で、20~40代女性を主な対象にした動画コマース配信アプリ「チェック」のサービスをスタートした。auのECモール「ワウマ」と連携し、アパレル、美容家電、コスメなどの商品をインフルエンサーが紹介する、視聴者との双方向コミュニケーションで購買率を高める狙い。年内には、auID決済、アンケート機能や共同購入での割引機能など順次拡充の予定。(2018年8月9日)

繊研新聞電子版:KDDIとエブリー 動画コマースアプリの提供を開始

■エスティ ローダー、LinkedInの教育プログラムを導入し従業員に学びを提供

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出典:GLOSSY

エスティ ローダーは、専門家や教育機関が監修する、ビジネス、アート、テクノロジー分野などに関する12,000以上のコースを備えたLinkedInのオンライン教育プラットフォーム、LinkedIn Learningを採用。従業員に学びの機会を提供することを強化する。もっとも人気のあるコースはリーダーシップ、データ分析、そしてデジタルマーケティングで、受講者の6割は入社して間がない若い社員から中間管理職で占められている。受講は必須ではなく、多くのコースは3〜5分の長さで、通勤時間などを利用し効率よく学べるようになっている。(2018年8月9日)

GLOSSY:
Estee Lauder partners with LinkedIn Learning to train its employees for the future

■中東の消費者の7割が越境ECサイトの経験あり 

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出典:Shutterstock

世界31カ国、34,000人を対象に買い物をする動機を調査したペイパルの「世界越境コマースレポート」によると、回答者の50%が自国外のオンラインショップを利用し、なかでも中東の回答者の70%が越境ECサイトで買い物したことがあるとわかった。また、越境ECサイトでの買い物内訳は、68%がアパレル、53%が家電となっている。国を超えてショッピングをする理由は、そのほうが安いからと7割以上が答えている。(2018年8月11日)

WWD JAPAN:
越境ECビジネスは中東顧客獲得がカギ ペイパルの調査で明らかに

■ロレアル、Facebook広告にAR機能追加で購買アップ目指す

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出典: GLOBAL COSMETICS NEWS

ロレアルはFacebook上の広告にAR機能を追加すると発表。まずは、NYX、Urban Decay、ランコム、イヴ・サンローランの広告でAR体験を提供する。同時に中国の人気サイトでも公開される予定だが、詳細は未発表。ロレアルのチーフデジタルオフィサーは、テストマーケティングの結果、ARで使用感をバーチャルに試すことができるとコンバージョン率が目立って上がるとしている。また、同社の売上では、SNS経由が増加しており、わずか3年でオンラインの占める割合は、5%から9.5%に増長している。(2018年8月13日)

GLOBAL COSMETICS NEWS:
‘CONVERSION RATES INCREASE SIGNIFICANTLY WITH VIRTUAL TESTING’: L’ORÉAL TO ADD AR FEATURE TO FACEBOOK ADS

■鏡型3Dボディスキャナー開発のNaked Labsが約15億5,000万円を資金調達

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Image Credit: Naked Labs
出典:THE BRIDGE

ボディースキャニングシステムを手掛けるNaked Labsは、1,400万ドル(約15億5,000万円)を資金調達。調達した資金は、人間の体を測定し、時間と共に変化する体型をトラッキング可能な鏡型の3Dボディスキャナー「Naked」の製造規模拡大などにあてられる。Nakedは、15秒かけて体重計が360度回転することで、ユーザーの人体モデルを3Dで描ける技術。アプリで体脂肪率、脂肪量と除脂肪量、体の周囲、対照比較、過去のデータから作成したグラフなど全身の測定結果を閲覧できる。先行予約分の出荷はすでに始まった。今後はスキャンデータを利用したヘルスケアプラン、オーダーメイド服、ビデオゲームなどにも応用する見通し。
(2018年8 月15日)

THE BRIDGE:
Naked Labs、自宅で使える3Dボディスキャナの開発に向けシリーズAラウンドで1,400万米ドルを資金調達——先行予約分は出荷を開始

■2018年第2四半期、世界規模で美容関連企業の買収が活発化

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出典:COSMETICS BUSINESS

投資銀行Alantraによると、2018年第2四半期の、美容業界とパーソナルケア業界におけるM&A件数は41件あり、なかでもカラーコスメ・ブランドの買収が11ブランドと最も多い。最近では、オーガニックやナチュラルをうたう製品への需要が高まっている傾向で、Instituto Ganassini がOrganic Pharmacy、ユニリーバがEquilibraを買収。また、ユニリーバ、LVMH、エスティ ローダーなど大手が次々と韓国ブランドの買収にも乗り出している。(2018年8月15日)

COSMETICS BUSINESS:
Global beauty and personal care acquisitions hit new high

■ユニリーバ、中国内の物流・配送をJD.comと提携

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出典:COSMETICS BUSINESS

ユニリーバは、中国国内の物流と配送を中国大手ECのJD.comに委託する契約を締結した。これにより、ラックスなど自社ブランドをより広い地域に届けられる。一方、3億人以上の顧客、500以上の倉庫、7,000の配送ステーションを持つJD側は、このインフラを外部企業に開放することで、国内の遠隔地に住む消費者も人気の高い商品を安全かつ迅速に手にすることができるようになるとしている。(2018年8月15日)

GLOBAL COSMETCS NEWS:
Unilever inks logistics deal with JD.com for beauty brands in China

■イオンのトップバリュ初、国際認証取得オーガニックコスメ新登場

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出典:流通ニュース

イオンはグループのプライベートブランド トップバリュ初の国際オーガニック認証を取得したスキンケア化粧品シリーズ「トップバリュ グリーンアイオーガニック geo organics」の発売を開始した。オーガニックコスメ市場が伸長していることに対応した措置で、同シリーズは肌環境を整え、肌本来の力を引き出すオイル美容をメインとしたオーガニクス化粧品。9アイテムでスタートし、順次、展開アイテムを拡充させる方針で、3年後に単独ブランドで5億円の売上を目指す。(2018年8月1日)

流通ニュース:イオン/3年で5億円目標、トップバリュでオーガニックコスメ

■ @cosmeのユーザー動向、今回のキーワードは「限定商品」

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先日も「ヴィセ」安室奈美恵セレクト限定アイシャドウパレットが即日完売のニュースがあったが、「期間限定」「店舗限定」「限定色」「限定パッケージ」といった希少性を売りにする商品や戦略が増加している。コンビニなどでも化粧品が購入でき、ネットでもその日のうちに商品が届けられる時代、消費者には「いますぐ商品を手に入れなくては」という意識が薄れてきていると聞く。そして、後で買えばいいと思っているうちに、日々どんどん新しい情報が入ってくるので、次の欲しいものが出てきてしまう。そんな状況において「いま買わなくちゃいけない」気持ちにさせるには、「限定」はとても有効な手段のようだ。ちなみに2018年「上半期新作ベストコスメ」大賞を受賞したデジャヴュ「ラスティンファインa クリームペンシル」も、「先行販売」「店舗限定」といった限定の要素も話題を集めた要因のひとつである。また、リピーターであっても、たまには違う商品に浮気したくなる場合もあるだろう。そんなとき、お気入りのブランドから「限定パッケージ」や「限定色」が出てくれると、飽きずに使い続けるためのカンフル剤にもなりそうだ。(アイスタイル リサーチプランナー 西原羽衣子、原田彩子)

Text: 林 美由紀(Miyuki Hahashi), 編集部
Top image: Vera Cho via Unsplash

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