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OEM大手トキワの新体制、サステナブル経営と日本ブランドの海外進出支援も視野に

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日本国内のカラーコスメOEM市場でシェア25%以上を占めるリーディングカンパニーの株式会社トキワが、新たな中期経営計画を立案し、グローバル市場開拓を本格化させる。あわせて2022年1月1日より、代表取締役社長兼CEOとして現執行役員副社長兼COOの金井博之氏が就任することが発表された。金井氏が率いる体制のもと、トキワはサステナブル経営の徹底と、米国、中国、日本など各地域における地理的メリットを再構築した新たなグローバル&ローカライズ戦略を展開し、日本ブランドの中国進出支援にも力を入れていく。その全容を金井氏に聞いた。

サステナブル経営の徹底と新興ブランドの発掘&支援

カラーコスメ、なかでもアイライナーやアイブロウといった「軸物」に強く、国内や外資の大手ブランドの製造を担うトキワは、新興ブランドからの信頼も厚く、最近では中国ブランド「Perfect Diary(完美日記)」や、国内ではクリエイター吉川康雄氏が手がける「UNMIX」、米国では数千万から億人規模のフォロワーを持つセレブ・インフルエンサーブランドとの提携が決定するなど事業の幅を大きく広げている。

トキワで製造するUNMIXの製品

一方でアーリーステージのブランド支援策として、OEM企業としては国内初のアクセラレータープログラムの実施や、D2Cブランド向けの製造と支援のためのTOKIWA KOBOなどを矢継ぎ早に発表し、化粧品ブランドのアイディアをもつスタートアップやインフルエンサーを後押ししている。

こういった一連のプロジェクトを副社長兼COOとして率いてきたのが新社長に就任予定の金井博之氏だ。

トキワのミッションステートメント「美と喜びと感動を世界に届ける」は、創業当時からこの先も変わらない企業理念である一方で、それを実現するための戦略については、時世の変化とともに新たな目標設定が必須になってきたと金井氏はいう。

「もともとトキワでは、プレステージのカラーコスメ製造でナンバーワンになるという戦略を掲げてきた。それが利益を最大化する方針だと考えていたからだ。しかし時代は変わった。ひとりのユーザーが、デパコスからドラッグストアブランド、そして100均コスメも自分がいいと思えば買う。それらを上手く使いこなして、自分らしい美を追求し自己実現を目指している。消費者や市場の大きな変化を目の前にしながら、我々も戦略目標を根本から見直すことにした」(金井氏)

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