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「SDGsを考える」美容業界を読み解くまとめ(4):GW2020

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緊急事態宣言下となる2020年のゴールデンウィーク。BeautyTech.jpでは昨今の美容業界の動きを振り返り、「withコロナ」として対応がせまられる2020年下半期に重要となるキーワード6つを選出し、関連記事をまとめて紹介する。第4回は持続可能な地球環境のためのトレンド「SDGsを考える」だ。

世界中がパンデミックのもたらした危機の只中にある状況において、多くの国が困難に立ち向かうなか、多様性に配慮する政府のリーダーシップが注目を集めている。ひとつの集団がさまざまな課題に目を配れるという意味でも、多様性の重要性は自明だ。

国境を超えたグローバルな取り組みが不可欠なSDGs(持続可能な開発目標)にとっても、多様性は行動の土台となる。国連が定めた17のゴール・169のターゲットからなるSDGsの誓いは「地球上の誰一人として取り残されない(leave no one behind)」ことを目指しているからだ。

では美容業界ではSDGsに関してどのような動きが出ているのか。ファッションとビューティの領域で起業家と投資家を結ぶコミュニティFaBのミートアップを見ると、ベルリンやロサンゼルスなど多様性文化に重きをおく都市では、サステナブルを志向する考え方が日常に根づいており、消費者自らがイニシアチブをとってリードしていることを感じる。同時に起業家もいち生活者の視点からエシカルでサステナブルなブランドやサービスを立ち上げており、こうした動きを敏感に感じ取ったグローバル大手もいち早く施策を打ち出している。

日本の美容業界では、花王などの大手企業や、化粧品をテコに地方の活性化を支援するアルデバランのような、明確な意志を持った企業が牽引してサステナブルな消費行動を社会に浸透させていく仕掛けが始まっている。SDGsの理解につとめ、アクションを起こす高校生や大学生も増えている。彼らが社会人になったときに選ばれるブランドとしてあるべき姿に思いをはせると、こうした先行事例が持つ意味は大きい。

図1

ALX1618 via Shutterstock

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Text: 矢野 貴久子(Kikuko Yano)
Top image: Carles Rabada via Unsplash

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