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「LIPSショッピング」でさらなるプラットフォームの価値向上へAppBrewの戦略

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美容とコスメのクチコミアプリ「LIPS(リップス)」は、EC機能を立ち上げプラットフォームの強化を進めている。ユーザー向けには「LIPSフェスタ」キャンペーンやライブコマースなどを通じ、LIPSならではのユーザー体験の構築を目指す。並行して、ブランドに対してはマーケティングツールのバージョンアップや支援内容の幅を広げて、マーケティング活動の効率化を支援。LIPSプラットフォームをハブに「マーケティング活動のDX化」に取り組む考えだ。

情報収集&交流ができる美容クチコミアプリとして定着


東大発のスタートアップである株式会社AppBrewが運営を手掛ける美容とコスメのクチコミアプリ「LIPS」は、2022年5月には累計のアプリダウンロード数が900万、投稿数も300万件を突破。Z世代の若年層だけでなく、30代や40代、さらには男性にも広がりをみせ、美容・コスメ系メディアの一角を担う存在に成長を遂げている。その特徴は、ソーシャル性の高さにある。LIPSは「美容に特化したSNS」として、多くの美容クリエイターが集まる場という強みを持つ。

一般的なクチコミサービスでは、あらかじめプラットフォーム側で決めた評価項目や尺度のフォームに従ってレビューをするケースが多いが、LIPSは画像や動画などで自由度の高い投稿ができるのもポイントだ。スウォッチ(化粧品の発色などを確認するため手元などに実際につけた画像)やアイテムを使った投稿、使用感レビュー、悩み別のハウツーなど多岐にわたるコンテンツが、日々数千件レベルで更新されている。

また、ユーザー評価やクチコミは、気になる商品や買いたい商品があるときに参照されることが多いが、ユーザー同士のつながりが根底にあるLIPSの場合は、InstagramやTwitterなどのSNSと同じような感覚で、情報収集や交流の場として利用頻度が高くなる傾向にある。

さらに、LIPSではコスメや美容の情報収集に適した情報設計やユーザーインターフェースとなっており、「悩みを解決したい」「インフルエンサーや自分の属性に近いユーザーのおすすめを知りたい」「気になるブランドや商品を見つけたい」といったニーズに対して、ユーザーの属性データなどをもとに、適切な情報を各ユーザーに提供している。自社開発のアルゴリズムでタイムラインをパーソナライズし、ユーザーが求める情報とのマッチング度が高いのが特徴だ。こうしたUI/UXを含めた、広義の意味での“LIPSならではの体験”が支持され、10~20代ではLIPS認知度は5割を超えるという。

クチコミSNS×ECプラットフォームに進化

こうしたなか、LIPSは次なる成長に向け、プラットフォーム内に情報だけではなく、モノの流通の取り込みを図っている。もともとは、クチコミの投稿や閲覧などメディア機能に特化し、商品の購入は公式ブランドサイトや他社ECモールを経由する形をとっていたが、2021年12月に「LIPSショッピング」を立ち上げ、EC機能の内製化へと着手した。

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