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シュワルツコフの美容室向けIoT、5分で髪内部の状態を分析。世界に先駆け日本から

◆ English version: Schwarzkopf’s hair analysis device for salons makes world debut in Japan
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ヘンケルの美容室向けブランド、シュワルツコフ プロフェッショナルは、世界初、髪の内部を測定できるデジタルデバイス「サロンラボ スマートアナライザー」を開発、全世界に先駆けて、まずは日本全国の美容室に導入をはかり、ヘアケアのパーソナライゼーションを進めていくとする。その背景を探る。

サロンラボ スマートアナライザーは、世界で初めて髪の内部の測定を実現し、一人ひとりの髪の健康状態を可視化して提示する機能を搭載したハンディサイズのデバイスだ。本国ドイツにあるラボで2年の歳月をかけて開発され、12月から世界に先駆けて日本の美容室で本格的に導入される。

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サロンラボ スマートアナライザーと
スマートアプリ
提供:ヘンケルジャパン

研究所を経由して数日間かけて分析するのではなく、美容室で美容師自身が操作して顧客の髪内部の測定をし、その場で診断結果が得られる。これまで美容師の経験値に頼って行っていたカウンセリングに、データ分析というエビデンスを与えて、提案されるケアやおすすめの製品の信頼度を高めた。加えて、このカウンセリングのポイントは、ただ一方的に分析結果を提示するのではなく、測定データを見ながら、個々の要望に添ってより細やかにパーソナライズしたケアを見つけていくところにある。

「人が介在するデジタルツールによって、美容師とお客様とのコミュニケーションを促し、サロンに対する顧客ロイヤリティとリピート率を向上させ、自社製品の販売拡大につなげていくのが狙いだ」と話すのが、ヘンケルジャパン株式会社 ビューティケア代表 事業本部長の後藤秀夫氏だ。

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ヘンケルジャパン株式会社
ビューティケア代表
事業本部長 後藤秀夫氏

IoTでドイツのラボと美容室を直結

このテクノロジーは、IoTによってリアルタイムでドイツの研究所と美容室を直結することを実現している。店舗で使用するiPadのアプリを通して、測定データをドイツのサーバーの約3万人の髪のビッグデータと瞬時に照合して分析・診断をするのだ。
 
最初に顧客は、髪の長さや細さ、お手入れ習慣などの問診に回答。その後、美容師がアナライザーで左右と後頭部の3カ所で毛束を挟み込んで測定する。アナライザーに内蔵した近赤外線センサーが、毛髪内部のシステイン酸量(ダメージ)を読み取る。測定されたデータは独自開発のアルゴリズムによって分析・処理され、問診での回答と統合されて、iPadに診断結果として表示される。この間にかかる時間は5分程度。結果にもとづいて、サロンでのトリートメントメニューや、その際に最適なヘアケア製品、さらにはホームケアもレコメンドされるという流れだ。

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