見出し画像

P&G、資生堂、LVMH。2022年上半期デジタル施策総まとめ

◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

2022年上半期の化粧品グローバル売上トップ5社と日本でなじみのあるLVMH(グローバル売上第9位)のデジタル施策と事業開発をまとめた。後編では、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、資生堂、LVMHについて紹介する。
※ランキングは、BeautyPackagingのTOP20 GLOBAL BEAUTY COMPANIESより

前回、グローバルトップ3位(ロレアル、ユニリーバ、エスティ ローダー)の企業動向で、パンデミック、ウクライナ危機、米国の歴史的なインフレなどの課題があるなか、価格転嫁ができたか、サプライチェーンを滞りなく運用できたかで、企業の明暗が分かれたことを紹介した。

今回の後編の3社も同じ課題を抱えているが、P&Gは昨年前半とは大きく変わらず、資生堂は大幅減益、LVMHは大きく成長を遂げるという三者三様の結果となった。

気候変動や多様性などの社会課題へのアクションは、各社それぞれ展開をしているが、P&Gは、昨年は障がいを持つ人々を、今年はアジア系米国人にライトをあて、他社に先駆けたキャンペーンを展開しているのが特徴だ。P&Gは、D2C系ビューティ企業を積極的に買収してポートフォリオを拡充しており、今後の成長に注目している。

LVMHはLIFE360という環境戦略を掲げ、持続可能なラグジュアリーを追求するためのプログラムを展開し、その一環で、ラボで作りだす毛皮の研究に着手。ラグジュアリーでありつつもエコでもあるという「矛盾を超える」ための挑戦を推進している。

2022年上半期の株価の動きは、ウクライナ危機や景気後退懸念から、ダウは14.4%下落、S&Pは19.7%、ナスダックは28.8%下落と厳しい状況にあり、ビューティ企業の株価も同様に下落した。とはいえ、P&Gは-15.4%、資生堂は-8.5%、LVMHは-5.2%と、厳しいなかでは比較的健闘している。

続きをみるには

残り 9,452字 / 7画像

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

BeautyTech.jpは最新1カ月の記事は無料、それ以前の記事は全文閲覧が有料です。「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

「バックナンバー読み放題プラン」の法人・企業様向けプランです。社内限定で転用・共有していただけます。