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韓国スティモンが宣言する「化粧品業界のファストビューティ」日本に上陸

◆ English version: South Korean ‘fast-beauty’ brand Stimmung comes to Japan
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4月に韓国でローンチされ、ミレニアル世代を中心に30万個の商品を売り上げたとされる新興コスメブランド「スティモン(Stimmung)」が、早くも2019年10月21日から日本でも公式サイトを通じて正式に商品を販売開始した。斬新なのはその形状で、さまざまなカラー&テクスチャーバリエーションの各商品を、使い切りやすい小量パウチ容器で低価格にて販売。スティモンが打ち出す「ファストビューティ戦略」とは。

ファストファッションならぬ「ファストビューティ」という言葉が、韓国でトレンドになりつつある。これまで、この言葉をメディアが報じる場合の文脈は、低価格帯で勝負する新興コスメブランドという意味合いが強かったが、2019年4月に韓国でローンチされた「スティモン(stimmung)」が、そのファストビューティの概念をポジティブでお洒落なイメージに変えつつある。

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画像: スティモン 公式サイトより

スティモンというブランド名は、ドイツ語で「ムード」「雰囲気」「気まぐれ」という意味を持つという。感性が早いスピードで変化する今の消費者の状況や気分に合わせて、いつでも豊かな商品を提供するというコンセプトが込められている。

韓国では、リップやアイシャドウ、ベースカラーの全40色が、iPhone程度の大きさのパウチに入り、ECサイトを通じて1個3,500ウォン(約350円)で販売されている。「通常のリップ1個の価格で10個買える」というのが謳い文句だ。発売早々、入荷しても瞬く間に売り切れてしまうほどの人気で、1週間程度で使い切れる量であること、ポーチにおさまりやすいサイズで、旅行などにも持っていきやすい、気軽に買って試せるなどの理由から、若い女性を中心にすでに30万個以上を売り上げたという。2019年内に100種類以上にまでカラーバリエーションを増やす予定とされる。

スティモンのブランドポリシーは明快で「多様な製品を使うことを望んでいる顧客に応える」というものだ。すべての製品に採用したスパウトパウチのデザインは、ブランドアイデンティティであり、トレンドカラーと合理的な価格の2つの要素を満たすパッケージで原価を下げ、デザインにより力を入れている」と本国のWebサイトではうたっている。

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同ブランドでは、低価格ながら、カラーバリエーションの豊富さや有名ブランド並みの品質を実現していることを最大の「競争力」とアピール。スティモンが目指すコンセプト、そして業界内の立ち位置はとても明確であり、かつユニークだ。同社関係者は韓国メディアの取材のなかで次のように答えている。

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