見出し画像

倫理性と透明性。米国ミレニアルズが化粧品に求めるクリーンビューティのいま

New English article
◆ 新着記事をお届けします。以下のリンクからご登録ください。
Facebookページメルマガ(隔週火曜日配信)
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40sqf5598o

2018年7月19日 、ニューヨークで米国の美容マーケティングに関するフォーラム「Glossy Forum」が開催され、200人近くが来場した。登壇したのは、現在米国内で 急成長するコスメティックブランドのトップたち19名。25分刻みで次々にピッチしていく。主催者は美容とファッションに特化したニューヨーク発のメディアGlossyで、同イベントは、Glossyが2018年にスタートさせた有料会員プログラム「Glossy+」の一環として行われた。「クリーンビューティー」「ウェルネス」「パーソナライズ」「AI」「コミュニティ」など、旬のキーワードが飛び交った同イベントの様子を全3回にわたり紹介する。

米国では、「オーガニック」「グリーン」「クリーン」などの”身体によさそうな”言葉が飛び交っているが、それらの定義は曖昧で消費者が困惑することも多い。またFDA(アメリカ食品医薬品局)が定める化粧品に関する法律が長い間改定されていないことから、透明性の高さや倫理観は各企業にゆだねられている状態だ。

こうした状況のなかで米国の美容企業は、どのように消費者をエデュケートしているのか。 登壇者が語った米国におけるクリーンビューティーの動向と、各ブランドが力を入れるミレニアル世代の集客方法を見ていく。

透明性の向上と消費者の啓発に力を入れるBeautycounter

まずは目玉企業として、メイクアップ用品やベビー用のプロダクトまで幅広く扱うカリフォルニアベースのクリーンビューティーブランドとして知られる「Beautycounter」が登場。どのように消費者とコミュニケーションしているかについて語った。

同社のウェブサイトでは、製品に使用されている全ての原材料を公開しており、成分の80%がナチュラルで植物由来であることや、クルーエルティフリー(動物実験をしない製品)であることをアピール。またEU内で使用禁止になっている成分を含む有害、もしくはリスクの恐れのある1,500項目の成分の使用を禁止しており、それらの成分はウェブサイト上の「The Never List」で確認できるなど、商品知識を深める場を提供している。

こうした同社のクリーンビューティー施策は、主に小さな子どもをもつヘルシー意識の高いミレ二アル世代から絶大な支持を得ている。ショウケースではCEOを務めるグレッグ・ レンフルー(Gregg Renfrew)氏によってその秘策が語られた。

続きをみるには

残り 2,779字 / 4画像

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

BeautyTech.jpは最新1カ月の記事は無料、それ以前の記事は全文閲覧が有料です。「バックナンバー読み放題プラン」をご利用ください。

このマガジンを購読すると、バックナンバー記事を制限なくご覧いただくことができます。

「バックナンバー読み放題プラン」の法人・企業様向けプランです。社内限定で転用・共有していただけます。