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「オンラインコンサルやコミュニティ〜欧米事例」美容業界を読み解くまとめ(1):Summer 2020

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世界的なパンデミックの影響で、これまでの日常は様変わりし消費も変化、そしてオンラインへの移行が急速に進んだ。BeautyTech.jpでは最近の美容業界の動きを振り返り、withコロナの時代にこれからのモノの売り方、それに対するマーケティングのあり方のヒントとなる各国事例の記事を3回に分けて紹介する。第1回は欧米で起きている動きをまとめた。

ロックダウンにより厳格な外出禁止措置がとられた欧米では、美容業界におけるデジタル化が一気に進んだ。美容ECサイトにARバーチャルメイク・トライオン機能を装備する動きが加速し、実際にECでの売上増に貢献しているとみられる。あわせて、AI肌診断にもとづく商品レコメンドなどのパーソナライズサービスもさらに活況を帯びている。

このほか、ゲランやクリニーク、クラランスなどグローバルな大手ブランドをはじめ、GlossierやDeciemなどのD2Cブランドが、美容部員やスタッフとユーザーがビデオチャットなどを通して双方向コミュニケーションがとれる、1対1のオンラインコンサルテーション・サービスをいち早く導入した。

自宅にいながら友人とおしゃべりしながら、あるいはフォロワーとつながりながら買い物ができるプラットフォームにも注目が集まった。実店舗が営業を休止する状況のなか、顧客エンゲージメントやファンコミュニティの連帯を強めるため、ソーシャルメディア施策を強化する企業や、2020年4月末にはグローバルで20億超のダウンロード数を記録したTikTokを活用するマーケティングに着手する欧米ブランドも増えている。

また、パンデミックを経験した人々が心と体のウェルネスを志向する傾向や、環境問題への関心が一層高まったことにより、欧米の化粧品業界の大きな潮流であるクリーンビューティに向かう流れが、今後ますます強まりそうだ。

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fizkes via Shutterstock


「オンラインコンサルやコミュニティ〜 欧米編」
BeautyTech.jp記事まとめ

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英米ビューティ企業が選ぶ新マーケティングプラットフォームはTikTok

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美容業界を読み解くまとめ Summer 2020 そのほかの回はこちら
(2)「KOL&ライブコマースが鍵〜中国・韓国事例」
(3)「顧客エンゲージメント最重視へ〜日本編」 

Text: そごうあやこ (Ayako Sogo)
Top image: Francesco Ungaro via Unsplash

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