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2周年を迎えて。エポックメイキングなBeautyTechニュースを振り返る

いつもご愛読ありがとうございます。おかげさまでBeautyTech.jpは、2019年11月30日に創刊2周年を迎えました。この2年間、美容業界をざわつかせたり、よく読まれたり、編集部としても深く心に残るエポックメイキングなニュースを勝手にランキングにしてみました。まずは12位からどうぞ。

第12位 ハラル、そしてマレーシアコスメが熱い
マレーシアのハラル認証を取れば中東などのイスラム圏、そして米国などを中心としたヴィーガンコスメ好きたちの間にも浸透させやすい。そしてマレーシア発のコスメはSNS時代にマッチするビジュアルとストーリーがある。そんなことを気づかされた記事でした。

第11位 全社で取り組むコーセーのアクセラレータープログラム
化粧品メーカーとして日本では初めての本格的なアクセラレータープログラムの試みは、コーセーからでした。経営企画室が中心となって丁寧なコミュニケーションを重ね、初年度は量子コンピュータ企業を採択。テクノロジーシフトへの本気度をいかに社内に伝えていくかの重要さは、オルビスへの取材でも明らかに。

第10位 「セカンドスキン」記事公開の翌日に資生堂が買収
世界中で開発が進むセカンドスキンですが、いち早く研究成果がCNNなどでも紹介されて脚光を浴びていた米国MITの技術を継承したスタートアップ、Olivo Laboratoriesの記事を公開した翌日に資生堂による買収の速報が入り、編集部一同鳥肌がたちました。

第9位 米国の美容フェスBeautyconがすごかった    
小中学生にまで知名度が高く、多様性と包括性への強いメッセージ、美容インフルエンサーだけでなく、女性CEOのセッションがあり、ヒラリー・クリントンも激励に駆けつけるほどの影響力をもった美容フェスのその思想にノックアウトされました。美容の力はすごい。

第8位 「人」にゆるっとつながる心地よさのLIPS
テクノロジードリブンで心地よい場所を提供するLIPS。ユーザーそれぞれの「好き」が見つかりやすいアルゴリズムを極める姿勢、デザインやUXへの配慮もすみずみまでいきわたっていること、そして美容にとどまらない構想に、なるほどと感嘆した記事でした。

第7位 中国でも成分検索、分析のクチコミアプリ登場
韓国では成分からも化粧品が検索できるファヘというアプリがあり、こういった「成分へのこだわり」も韓国を美容大国におしあげた一要素だと編集部では考えているのですが、中国でも2016年に登場した成分分析から肌診断までできるアプリ、美麗修行(Beauty Evolution)が急成長中とのニュース。中国ブランドの躍進もあり、中国も美容大国への道まっしぐらな印象です。

第6位 日本のメンズコスメはバルクオムが押し上げた
今までスキンケアの習慣がなかった男性に、着実なデジタルマーケティングで「バルクオム」の名を浸透させて市場を切り開き、リアル店舗での販売、キリアン・エムバペ選手のキャラクター起用など、矢継ぎ早の話題で成長を続ける同社はメンズコスメスタートアップとしての先見の明が光ります。世界のメンズコスメトレンド、ジェンダーレスの波も取り上げました。


第5位 セフォラ、韓国に初進出の驚き

ついに!というざわめきが広がったこのニュース。6年もの検討期間をへて、美容大国の韓国にこのタイミングで進出の意図は売上だけじゃないという確信から記事をまとめました。オープン時にはセフォラが独占販売する韓国ブランドにフォーカスした続報も出しました。

第4位 シャネルの没入できるOMO型ストア
中国以外の美容業界で初の本格的なOMO型ストア。ひたすら試すことに没頭できてオンライン/オフラインを意識せず、便利なほうで買う。素晴らしいユーザー体験設計に脱帽でした。

第3位 日本のD2Cブランド生みの親サティス製薬
日本の美容D2Cスタートアップがまず頼る先といえばサティス製薬。OEM企業という枠にとどまらず、柔軟かつ緻密なインキュベーションの役割も果たしている同社の取り組みに、これからの日本のD2Cブランドの躍進がみえる思いがしました。また、日中韓をはじめ世界のOEM企業のプラットフォーム化を見据えるCosmepolitanもそのスケールの大きさに期待があふれます。


第2位 フェムテックを初めて取り上げた記事
女性が抱える課題にテクノロジーで解決を試みる女性起業家にシリコンバレーの資金が集まっている、という現象に全員女性の編集部は大興奮。男性視点だけではビジネスとしてとらえられていなかった分野にスポットライトがあたることの意味。フェムテック関連記事としてその後も続報を出しています。

第1位  ロレアルによるModiFace買収の驚き
この2年間で最も驚いたニュース。ARバーチャルメイクの双璧といえばこのModiFaceとパーフェクトのYouCam。どちらも全方位外交でツールを提供するテクノロジー企業ですが、そのうちの一社が世界最大の化粧品会社の傘下に入ることの意味をかみしめてみないと、という記事が下記です。その後2019年にModiFaceはアマゾンにARバーチャルメイクを提供、パーフェクトはアリババと提携するなど、両社ともに大きな動きがありました。

番外編 信じてしまった方ごめんなさい
2019年4月1日の記事は「本当の話かと思った」という知らせが続々届き、大変失礼しました。ラストの1行が読まれていなかったからだと思いますが、アイスタイル社内からも「一瞬信じた」などという声があり、タイトルにウソであることを追記しました。

Text: BeautyTech.jp 編集部


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